大学生ホストバイトのメリットとデメリット

大学生ホストのメリット・デメリット ホストの仕事について

大学生のホストバイトは、従来のアルバイトにはない高収入と特殊な経験が得られる一方で、学業との両立や金銭感覚の変化など、特有の課題も伴います。

大学生ホストが得られる収入、毎日働くレギュラーホストとの違い、メリット・デメリット、高収入を得たホストのエピソードを紹介します。

給料と働き方

高収入である理由と具体的な金額

給料システム

ホストの給料システムは、定額支給の最低保証(日給・時給)と売上額に応じた歩合給(バック)の2つです。

大学生ホストであってもこれらに違いはなく、売上が少ない場合は最低保証、売上が一定額を超えた後は歩合給になります。

平均収入相場

一般的な大学生バイトの平均月収が約4万円であるのに対し、ホストバイトの平均時給は2,000円前後、日給は1万円~2万円程度が相場です。

売上額が高いトッププレイヤーになれば、バイトであっても月収100万円以上を稼ぐことも可能です。

働く理由

ほとんどが「大金を稼ぎたい」「女の子にモテたい」など自分の欲求を満たすためです。

意外かもしれませんが、あまり深く考えずに「何となく楽しそうだから」といった理由でホストを始める大学生もいます。

奨学金の返済、学費の工面、起業資金の貯蓄など、真面目な理由でホストを始める大学生もいます。

バイトホストとレギュラーホストの違い

レギュラーホストとはホストの仕事を専業とし、定休日以外は基本的に出勤するホストのことです。

項目バイトホスト(学生向け)レギュラーホスト(専業)
出勤頻度週2~3日など、融通が利きやすい。学業優先が前提。週5~6日(定休日以外毎日)
給与・バック率保証給はあるが、日給制ではなく時給制の場合がある。
売上バック率が低い傾向がある(例:一律20%程度)。
保証給は日給か月給制。
売上バック率が高く設定され、売上額に応じて率が上がる(例:60%〜)。
稼ぎやすさ出勤日数が少ないため、新規のお客様を接客する機会が減り、指名を獲得しにくい。
指名を得にくいので売上が伸びにくく、レギュラーよりも稼ぎにくい。
ただし、短時間で高効率な収入は得られる。
毎日出勤しているため、新規のお客様の席に着く機会が多い。
指名を得やすく売上に繋げやすいので圧倒的に稼ぎやすい。
仕事内容基本的な接客、開店準備などは変わらない。ヘルプ(他のホストのサポート)に回されることが多い。一定の売上があれば開店準備や雑用などが免除される。

大学生ホストバイトのメリット

大学生にホストのバイトをオススメしたい、その理由です。

短時間で高収入を得られる

一般のバイトより圧倒的に時給(時給換算)が高く、売上に応じた歩合給もあるため効率よくお金を稼げます。

月収100万超えも夢ではなく、奨学金を在学中に完済することもできます。

コミュニケーション能力が向上する

接客を通して、初対面の人との会話、場の空気を読む力、相手の心を読む力など、高度な対人スキルが自然と身につきます。

これは就職活動や社会に出てからも役立つ能力です。

人脈の構築

会社経営者、役員、芸能関係者など、普段の学生生活では出会えない層のお客様やその関係者と知り合うことができます。

様々な価値観を持つ同僚のホストたちとも深い人間関係が築けます。彼らの中には後々に経営者になる人もいます。

自己成長できる、自信が持てるようになる

ホストは自らが「商品」。その価値を上げるために外見・内面を磨く意識が高まります。

また、努力と工夫が直接「売上」という結果に結びつきます。試行錯誤を繰り返すうちにどんどん成長することができます。

結果が数字に表れてくると自分に自信を持てるようになります。

柔軟な働き方ができる

大学生であることを考慮し、終電上がりOKや、試験期間中のシフト調整に柔軟に対応してくれるお店が多いです。

大学生ホストバイトのデメリット・注意点

バイトを始める前に知っておいた方がよい内容をまとめました。

学業との両立の困難さ

ホストクラブの営業時間はほとんどが夜間であるため、睡眠不足が最大の課題となります。

お酒を飲む機会が多く、二日酔いで翌日の午前中の講義を欠席したり、レポート作成がおろそかになったりするリスクが高いです。

ちゃんと卒業できるように徹底した自己管理が不可欠です。

金銭感覚の麻痺

ホストとして成功した場合、数百万~数千万レベルの大金を手に入れることができます。

一般的な大学生との間に金銭感覚のズレが生じやすいです。お金の使い方が変わり、友人との付き合いや生活スタイルが変化することがあります。

大学生バイトを辞めて一般企業に就職した場合にもこの感覚のズレを引きずる可能性があります。

私生活への影響

主な勤務時間が夜であるため、サークル活動や大学の友人との飲み会など、一般的な大学生活(キャンパスライフ)を送る時間が減る可能性があります。

入学後の早いタイミングでホストのバイトを始めた場合、大学に友達がほとんどいない状態になることもあります。

就職活動でアピールできない

銀行、公務員、大手メーカーなど、誠実なブランドイメージを重視する企業はもとより、他の企業でもホストの経験をアピールすることは高い確率でマイナスに働きます。

業界によっては利用できる場合もありますが、慎重な判断が必要です。

精神的・肉体的負担が少なくない

売上という成果が給料に直結するシステム(歩合給)のため、精神的なプレッシャーを感じる場面が多々あります。

また、お客様・同僚ホストとの人間関係の複雑さから「人間不信」になったり、飲酒による体調不良を招いたりするリスクもあります。

両立のためのポイント

ホストも学業も両方こなすためのポイントです。

講義の履修計画

朝と夜の講義を避けて履修することで、ホストの営業時間と生活リズムを調整しやすくなります。

必修科目は早い段階で履修し、取りこぼさないようにしましょう。

ある程度の単位を取得出来た後からホストバイトを始めるのもありです。

終電帰りを徹底する

翌日の講義に備え、終電での退勤が可能な店を選ぶことや、アフター(営業時間後の付き合い)は控えるなど、睡眠時間を確保することが重要です。

アフターは必ずしなくてはならないものではないので断れますが、間接的に売上に繋がるものなのでお客様へのフォローは忘れずに。

お金にこだわらず「経験」を重視する

在学中はガツガツ稼ぐことよりも、人脈や接客スキルといった「経験」を積むことに集中し、無理のないシフトで働くことが両立成功の鍵となります。

ホストの仕事を始めた理由がお金を稼ぐことでない人はこのスタンスを徹底した方が良いでしょう。

周囲のホストが大金を得ているのを目の当たりにして決心が揺らぐ可能性がありますので場合によっては柔軟な思考を。

お店選び

大学生の学業に理解があり、シフトに柔軟な対応をしてくれる店舗を選ぶことが不可欠です。

おおっぴらに学生募集を掲げているホストクラブはそこまで多くはありませんが、歌舞伎町や大阪ミナミなど規模が大きいエリアでは数十店舗は見つかるでしょう。

大学生ホストの高収入エピソード

奨学金完済を目指した努力家「カイト」

大学生ホスト「カイト」
名前カイト(20歳、大学2年生)
学部経済学部
目標大学卒業までに奨学金(約400万円)を完済すること。
勤務形態バイトホスト(週3~4日、終電上がりを基本とする)

※画像はイメージです。

カイトさんは、家庭の事情から奨学金の返済が大きな負担となっており、一般的なバイトでは目標達成が不可能だと感じ、ホストの世界に飛び込みました。「学費のための努力なら、どんな仕事でも頑張れる」という強い動機が彼の支えでした。

彼は、持ち前の経済学的な思考を接客に応用しました。単に盛り上げるだけでなく、お客様の会話から「寂しさ」や「承認欲求」といった本質的なニーズを分析し、最適な対応をデータ化。また、徹底的な自己投資を行い、ファッションやSNSブランディングに力を入れました。

その結果、入店から半年で店の売上ランキングのトップ10にランクイン。週4日程度の出勤にもかかわらず、指名や売上のバックにより、平均月収は60万円~80万円に達しました。彼の最高月収は120万円を記録し、当初の目標であった「卒業までの奨学金完済」を大学3年生の終わりには達成し、残りの学生生活を心置きなく勉強に費やせるようになりました。

未経験からスターダムへ駆け上がった「ユウマ」

大学生ホスト「ユウマ」
名前ユウマ(19歳、大学1年生)
学部法学部
目標自分を変え、自信をつけること。卒業後に起業するための資金作り。
勤務形態バイトホスト(週3日)

※画像はイメージです。

ユウマさんは、元々引っ込み思案で人との会話が苦手でしたが、「変わりたい」という一心でホストバイトを始めました。彼はすぐに「お客様を楽しませる会話力」の重要性を痛感。店の教育制度や先輩ホストの技術を徹底的に学び、自宅では毎日、心理学の本を読み込み、接客トークを練習しました。

彼の特筆すべき点は、「ノンアルコール営業」を徹底したことです。未成年だった彼はもちろん、成人後も体調管理のためにお酒を飲まずに接客を続けました。彼は持ち前の真面目さと、お酒に頼らない真摯な姿勢がお客様の信頼を集め、特に「お酒が苦手な女性」や「本音で話したい女性」からの指名を独占しました。

その結果、入店からわずか2ヶ月で新人期間の売上記録を更新。週3日勤務でありながら、平均月収は40万円を超え、最高ではノンアルコールのみで月収85万円を達成しました。彼はこの経験で得た資金を元手に、大学で経営学を学びながら、起業の準備を進めています。

時間管理の天才「タクミ」

大学生ホスト「タクミ」
名前タクミ(21歳、大学3年生)
学部建築学科
目標大学生活を満喫しつつ、卒業旅行や趣味に惜しみなくお金を使うこと。
勤務形態バイトホスト(週末集中:金・土の週2日のみ)

※画像はイメージです。

タクミさんは、学業が忙しい建築学科に在籍していたため、平日の出勤は不可能でした。そこで彼は、「週末(金・土)の夜に集中して稼ぐ」という戦略を立てました。

彼は、自分の出勤日数が少ないことを逆手に取り、「会えない希少性」を徹底的にアピール。出勤しない平日は、接客マナーやファッション研究に時間を使い、特に女性が求める「洗練された雰囲気」を磨きました。また、大学で培った緻密なスケジュール管理能力を活かし、お客様へのマメな連絡やアフターフォローを決まった時間に行うことで、私生活との両立を図りました。

週末の出勤時には、その週の連絡内容を踏まえた質の高い接客を提供し、お客様からの満足度を最大化。結果として、週2日の勤務にもかかわらず、1回あたりの売上単価が高いお客様を多く獲得し、平均月収は30万円〜50万円を維持。最高月収は65万円に達しました。彼は、ホストで得た収入でヨーロッパへの豪華な卒業旅行を実現し、学業と高収入を両立できることを証明しました。

まとめ

大学生がホストバイトで成功するには、何よりも徹底した自己管理能力が求められます。

学業を優先したい場合は、終電帰りが可能か、試験期間中のシフト調整に理解があるかなど、お店選びが非常に重要です。

両立に不安がある場合は、まず週1出勤などから始めるか、体験入店で雰囲気を確認することをおすすめします。

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