体験入店時には、ほとんどの場合は実際にお客様のテーブルについて接客をします。
この時、まだ自分の指名客がいるわけではないので「ヘルプ」という形になります。
研修時に教わった、お酒を作ったりタバコに火をつけたり、話に入れるようなら一言二言話したりします。
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では、この「ヘルプ」とは本来どのような役割があるのでしょうか?
今回、ホストクラブのヘルプについて詳しく解説します。
ヘルプとは?

「ヘルプ」とは、メインである担当ホストの接客補助をするホストのことを言います。
ホストクラブでは、女性客に対して1対1で接客をするのではなく、担当ホストとヘルプ数人で接客するのが基本となります。
また、「ヘルプ」を担当するホストは、時にはその他の雑用・雑務なども行い、裏ではお酒の準備やグラスなどの洗い物もすることもあります。
※洗い物は基本的にヘルプの仕事ではないです。内勤スタッフ、もしくは売り上げがないホストが行います。
なぜヘルプが必要なのか?

人気のホストには、複数人のお客さんがいて同じタイミングで来店することも当然あります。
なので、1人のお客さんが担当ホストを独占することはできません。
担当ホストはそれぞれのテーブルを回るので、その間お客さんを1人にしておくことのないようにすることも「ヘルプ」の仕事です。
また、ホストクラブは接待営業になるので隣に座ってお客様と親密な空間を作り出さなければなりません。
なので、飲み物を作ったり灰皿を交換したりを担当ホストが行うとお客さんとのいい雰囲気を壊してしまいます。
それを「ヘルプ」が行うことによって潤滑に店内の接客が回るようにするのが役割です。
ヘルプホストの仕事とは?

上記にも書きましたが、「ヘルプ」には様々な仕事があります。
その一つ一つを詳しく見ていきましょう。
お酒を作る
ホストクラブはお酒を提供する場で、お酒作りは「ヘルプ」のメインとなる重要な仕事です。
お客さまごとに、水割りの濃さはどれくらいか、氷は入れるのか、わからない場合は担当ホストに確認しながら行いましょう。
テーブルの上はいつも綺麗に
テーブルの上を常に綺麗にするのも「ヘルプ」の役目です。
灰皿は1~2本ほど吸い殻が溜まればすぐに交換する、軽食・おつまみのゴミもすぐに回収する、グラスの下に溜まった水滴もすぐにふき取るなど、お客さんと担当ホストが気持ちよく話しができる環境作りをすることが重要です。
トークのサポート
1対1のトークもお客様にとっていいですが、そればかりでは飽きてしまうこともあります。
ときには、担当ホストと「ヘルプ」でツッコミやボケの掛け合いをしたり、話を盛り上げることも重要になってきます。
ただし、担当ホストと対等な存在では基本的にはないので(担当ホストと仲が良い場合は別です)担当ホストを立てるようにしましょう。
あくまでも、そのテーブルの主役はお客さんと担当ホストであるという意識でいるとよいでしょう。
担当ホストの営業方法が友達営業やお笑い営業の場合は、担当をネタにする、いじるなどで盛り上げる方法もなしではありません。
お客さん=彼女・担当ホスト=彼氏、みたいな雰囲気で接すれば上手くいくと思います。
営業方法や友達営業を詳しく解説しています!
「ヘルプ」の注意点やタブー

「ヘルプ」をする上で注意点やタブーについて解説します。
お客さんの横取り
「ヘルプ」は、担当ホストのお客さんを横取りしてはいけません。
担当ホストに黙ってお客さんと個人的に連絡を取ったり、指名変えをさせようとするのはタブーです。ホスト業界用語で「爆弾」と呼ばれています。
これがバレると罰金や解雇など厳しい罰則があるホストクラブもあります。
情報が回ると、そのエリアでホストができなくなる場合もあります。
担当の秘密は厳守
担当ホストの秘密(プライベートなことや、他のお客様との事)は厳守です。
「ヘルプ」は、仕事以外に担当ホストと接することがたくさんあるので、プライベートで仲良くすることもあります。
そこで知った情報をお客さんに話すのはタブーです。
お客さんから聞かれても絶対に話してはダメです。
「あの客の時はこうだった」とか「休みの日は他の客とデートしていた」など、ほかのお客さんの嫉妬などが生まれてしまってトラブルの原因になるので注意してください。
ヘルプのメリット

「ヘルプ」は、縁の下の力持ちで主役にはなれませんが、その分メリットも多くあります。
スキルを磨ける
「ヘルプ」は、仕事をしながら担当ホストの仕事を目の前で見れて色々学べるチャンスができます。
ホストの仕事の基礎などは新人時代には教えてくれますが、お客さんのタイプは様々で対応しきれないことも多くあります。
なので「ヘルプ」は担当ホストから、タイプ別のお客さんを楽しませるテクニックや会話術、ボディタッチの仕方など、ホストとしてのスキルを目の前で学べる絶好の機会となります。
ホスト同士のつながりが強まる
「ヘルプ」をすることでホスト同士のつながりが強くなります。
多く「ヘルプ」することによって、お互いに仲良くなり、お互いを知っていくことができます。
そうして仲良くなっていれば、自分が失敗したときに自然とフォローしてくれるようにもなるので「ヘルプ」のときは担当ホストのために頑張りましょう。
新規客が獲得できる
「ヘルプ」をすると新規客が獲れるチャンスが増えます。
ホストにとって指名が取れるかもしれない、新規のお客さんはとても重要です。
担当ホストがいるお客さん(ホスト用語で”幹”)を横取り=営業(爆弾行為)はできませんが、そのお客さんが連れてきた友達や知り合い(ホスト用語で”枝”)には「ヘルプ」が自分を売り込むことは可能です。
◇ホスト用語解説◇
枝(えだ)
「枝」とは、指名ホストが決まっているお客さんが同伴で連れてきたお客さんのことです。
幹(みき)
「幹」とは、「枝」を連れてきた指名ホストが決まっているお客さんのことです。
その友達や知り合いに、指名されるかどうかはお客さん次第ですが「ヘルプ」として何度か対応したことがある、あなたを指名をする確率は断然上がります。
なので「ヘルプ」だからといって手を抜かないようにしましょう!
ヘルプ料・ヘルプ手当て
「ヘルプ」は直接の売上(歩合)にはなりませんが、その代わりにヘルプ料・ヘルプ手当てなどが支給されます。(ホストクラブによって異なります)
また「ヘルプ指名」といって、お客さんがヘルプを指名することができるホストクラブもあります。
現在のホストクラブは「ヘルプ」でも稼げるシステムがあるので、時間的に担当ホストに中々なれない掛け持ちや副業の方でも「ヘルプ」を頑張れば稼げます。
「ヘルプ」は重要

いかがでしょうか?「ヘルプ」は、担当ホストのサポートやお客様のお世話など、多岐に渡って活躍するホストクラブには欠かせない存在です。
「ヘルプ」は、ホストが必ず通る道です。
できる「ヘルプ」になっていち早く売れるホストを目指しましょう!
体験入店時に上記のことを知っておくとスムーズに接客できることでしょう。
タイミングによっては、体験入店の際にも指名が獲れるかもしれません。
しかし、体験入店の段階ではお客さんを楽しませるような接客は求められないので、お酒を作ったり多少会話にも参加しつつ、接客の雰囲気に慣れるようにしましょう。
体験入店はどんな感じ?
「ヘルプ」で学んであなたの営業スタイルを確立しましょう!